ベリルはリュートに頭を向けたボナパスのたてがみを掴み、その頭に飛び乗った。驚いて動きを止めたボナパスの人間でいう、うなじの部分に銃口を押しつける。
ボナパスが振り落とそうとする前に銃声が三度、林に響き渡った。
──ボナパスはゆっくりと倒れ込み、そのまま動かなくなる。
「まだ生きている」
微かな呼吸に目を細め、近づくリュートを制止した。
終ったのかと駆け寄るティリスは、つっぷしているボナパスの眉間に銃を突きつけるベリルを視界に捉える。
響き渡る破裂音のあと、ベリルは魔獣の死を確認し、その頭に優しく手を添えた。
「苦しませてすまなかったな」
早くに留めを刺せなかった事を詫びる。



