──そうして、たった一つだけの作戦に不安を抱きながらも、ベリルたちは林の入り口に辿り着いた。

「馬車は置いて行く」

 ベリルはバッグからライフルとショットガンを取り出し、交差するようにたすき掛けにしてAS50を担いだ。

「あたしから離れちゃだめよ」

「はい」

 三人は声を震わせながら答えた。

 連れていくのは危険だが、レキナとシャノフだけを置いて行くのはもっと危険だ。待っている場所にボナパスが現れないとも限らない。

 そしてラトナは林の案内には欠かせない。