「どちらにも主導権があるのなら、幾つもの戦法を視野に入れられる。だが、片方が砲台の役目を果たしているのだとすれば厄介だ」
ベリルはハンドガンを二丁取り出し、
「同時に照準を合わせるのは難しい。どちらかをメインに据え、もう片方を適当に放つ事で威力は倍増する」
そして左手のハンドガンを仕舞う。
「だからといって、片方を潰せば良しという訳でもない。それが砲台であった場合、残ったメインの照準に集中すれば精度が高まる」
二つでも一つでも、危険である事に変わりはない。しかし、状況によって危険度は大きく変化する。
「危険なのは砲台の方を先に潰すことか」
主導権と砲台──闘いの間にそれを見極められるのか。リュートは苦い顔になる。
「体表面の強度も気にかかる」
ベリルは思案すればするほど、遂行は困難だと目を細めた。手探り状態で闘う我々には、あまりにも分が悪い。
ベリルはハンドガンを二丁取り出し、
「同時に照準を合わせるのは難しい。どちらかをメインに据え、もう片方を適当に放つ事で威力は倍増する」
そして左手のハンドガンを仕舞う。
「だからといって、片方を潰せば良しという訳でもない。それが砲台であった場合、残ったメインの照準に集中すれば精度が高まる」
二つでも一つでも、危険である事に変わりはない。しかし、状況によって危険度は大きく変化する。
「危険なのは砲台の方を先に潰すことか」
主導権と砲台──闘いの間にそれを見極められるのか。リュートは苦い顔になる。
「体表面の強度も気にかかる」
ベリルは思案すればするほど、遂行は困難だと目を細めた。手探り状態で闘う我々には、あまりにも分が悪い。