──そうして森を二日で抜けて平原に出ると、一面に広がる背の低い草、点在する岩がベリルたちを迎えた。
草を撫でつけながら風が走っていく。その乾いた音が耳に心地よく響いてくる。
「そろそろ飯にしよう」
「では、僕がウサギでも狩ってきます」
ラトナは弓を持ち、兎がいそうな方向に駆けていった。
キャンプを張るのは、大きい岩の近くだ。上から飛びかかられても、対処が可能な高さがある。
前方は拓けていて、何かが襲ってきても目視で確認出来る。岩で風が遮られ、焚き火の炎も消えることがない。
ベリルが食事の準備をしていると、リュートとティリスが何やら言い争っているのが見えた。
何をしているのかと気配を殺して近づく。



