クライシス・ゾーン~翡翠の悪魔~

「──っはあ」

 ほとんど治ったところでベリルが意識を取り戻す。

「あんた。不死身なのか」

「不死だよ」

 言って上半身を起こした。

「まず先に表面を修復するため、内部はまだ完治していない」

 ベリルは腕をさすり、小さく溜め息を吐いたあとリュートに目を合わせた。

「そろそろ、お互いに隠し事はやめにしないか」

 リュートの目が険しくなる。

「あ、あたしが──」

「いいんだ」

 代わりに口を開きかけたティリスを止める。

 自身で言おうと決意はしたが、やはり躊躇ってしまう。それほどに、リュートには困難な事柄なのだ。

「理解出来るだけの符号のみで構わない」

 念を押すように人差し指を立てる。

 そんな事を言われてもと、リュートはどう説明していいものか深く悩んだ。

 本当に話してもいいのだろうか。話すのを静かに待っているベリルに視線を向ける。