俺様王子様とドキドキ同居生活!?

「鈴華…。」


たまにしかよばない名前を呼ばれると胸が高鳴る。


「な、何??」



「ありがとなっ」


目を細め、ニコッと笑うとポンポンと頭を撫でた。


「…!!う、うんっ
片付け!してくるね…」


ヤバイっ。
今日の竜優し過ぎて調子狂うよ。
意地悪しないし、甘えん坊だし。


居たたまれなくなって、
部屋を出ようと立ち上がる。



グイっ


「ちょ竜っ!ってわあ~」


「グッホっケホっケホっ」


竜に腕を引っ張られ、
バランスを崩し見事に竜のお腹の上に倒れ込んでしまった。


「お前…っ。俺の上に倒れんなよっ」



「だって竜が引っ張るからっ」



「俺のベッドに来たからには、出さないからなっ」



「だから、竜が引っ張るから~。にゃあ~離せ~」


竜の腕の中に抱き締められたまま、ベッドから出られない私。






結局……。


散々暴れた結果、朝から竜の看病で疲れてたのか竜の隣で眠りについてしまった。