鈴華と話さなくなって数日がたつ。



昼休み、何時ものように裏庭に行くとそこには、何故か佐和子と明成がいた。




「竜君♪久しぶりだね~」



「あっあぁ。つか鈴華と一緒ぢゃねーの?」




「たまには明成と過ごしたいからさっ♪」




「へぃへぃ~俺邪魔だなっ」





「あ、いいの♪竜君に話さなきゃいけない事あるからっ!」



な、何だろう~


何か佐和子が真剣な顔すると怖~な。



「あのね、鈴華の事なんだけど…あの子今回の事凄くショックみたいで…
その…この際だから言うけど…竜君が好きなのよ。」



「……へ?」



佐和子から想像もつかない事を言われ俺は固まった。




「お~い。竜~!
お前気づかなかったのか?」




鈴華が俺を?



好きだからショックを受けたのか?




けどそれなら、何故だ?




俺、鈴華が好きだって言ったのに…




「鈴華ね…。今も竜君が好きなのよ。だけど、鈴華は自分の過去がトラウマで
竜君とどう接したらいいかわからないの。」






「鈴華の過去…。」




「私から聞いたって言わないでね。竜君にはあえて言うけど…
鈴華、昔ねやり目で付き合わされたの…。」



え…




「やっと片思いしてた子と付き合えたのに、そいつ鈴華とやってみんなから金をもらうつもりで付き合ったのよ…。
そいつ他にも女がいたの…」




次々に明かされる鈴華の過去。


俺は、昔の自分と重ねていた。