☆竜saide☆


「おい、鈴木テメェ何のつもりだ?」




「何のつもりって、鈴華ちゃんの所に遊びに行くって1人事言っただけだけど?」




「だから、何でわざわざ俺に聞こえるようにデケェ声で言うんだよっ」



あームッカつく!!



あれから、鈴木は毎日2時間目の休み時間になると鈴華の所に行ってるらしい。

そのたび鈴木は、俺に喧嘩を売って来やがる。



ったく、スポーツ馬鹿がっ




「ま、中條には負けねーけど?鈴華ちゃんは、俺がもらうからっ」



ニヤッと笑い、いかにも俺が勝つみたいな面。




「テメェ……いい加減にしろよ…。今すぐその面…」




「竜!辞めとけってっ!
鈴華ちゃんは、お前のペットちゃんだろぉ?」



明成が今にも暴れだしそうな俺を後ろから捕まえ、なだめる。




「そうだなっ。鈴木!!
よく聞け!!鈴華はなぁ
俺と一緒に1つ屋根の下で暮らしてんだ!!
だから飼い主は俺だ!
お前には渡さねー!」



どうだ参ったか!?
そうだよっ鈴華といる時間は俺の方が長い!
つか鈴木に負けてたまるかっつうの!!



もやもやはまだあるけど…


だけど鈴木には、鈴木だけにはゼッテエ負けたくない!!



つーか負ける気しねー。





俺は改めて決心した。



「どうかなっ!
とにかく俺は鈴華ちゃんが好きなんだ!
女遊びしてた、中條よりずっと前からなっ」




鈴木はそう言うと、
スタスタ歩き行ってしまった。



あんにゃろう…