俺様王子様とドキドキ同居生活!?

「………帰ろ。」


俺が黙って居ると、鈴華が俺の制服をギュッと握った。



「あ、あぁ。」



鈴華は、スタスタと歩き始めた。


校舎を出ても、俺から離れて歩く。

………。お互い沈黙のまんまの帰り道。




あ~もう。これぢゃ帰ってる意味ねーぢゃん。
いい加減意地はってもしかたねーしな。



「鈴華!!アイス食いに行こう?」



俺は、頭をふる回転させて鈴華のご機嫌が治る方法を口に出していた。



すると、鈴華は足をぴたりと停めた。



「アイス2つね♪」



鈴華は、にっこり笑顔を俺に向けた。



やっと笑った。




やっぱり鈴華は単純だなっ




そう思う反面、この笑顔を鈴木に向けていたのかと思うと、俺は胸がチクチク痛む。



ま、でもいつものす~ちゃんになったし♪



今は考えるのをやめよー。