天宮の話によると事件内容は以下のとうりだ。

被害者、中内彰は自宅アパートで何者かによって殺害されていた。
犯人は刃渡り25cmのナイフで胸部、腹部などを数ヶ所刺されて胸にナイフが刺さった状態で発見された。
発見者はアパートの大家、水谷守(ミズタニマモル)だと言う。

「馬鹿な犯人はナイフに指紋をベッタリ付けて逃亡」

天宮は呆れたように言う。
西野課長は書類を見ながら冷静に、

「そんな馬鹿なお陰で犯人が解ったぞ」

と言った。

「本当ですか!?」

天宮と伊井田は声を揃えて言った。

「あぁ。犯人は三瀬隆一」

「三瀬隆一って、、、あの?」

「知ってるんですか?」

伊井田は天宮の顔を覗き込む様に聞いてきた。

「えぇ。私がココに来てすぐの仕事の相手だったから」

「三瀬隆一は一度捕まってるから指紋が直ぐに一致したようだ。奴は今、被害者と同じバイク便の仕事をしているらしい。今から2人で逮捕に向かってくれ」

天宮と伊井田は走り出した。