徳井はニヤリと笑って天宮をからかう。
この二人とは仲が良く、下の名前で呼び合っている。
徳井和彦はこの港区警視庁の鑑識。杉本司も港区警視庁の鑑識で撮影担当だ。

「大事な話があるって呼び出されたの。何もしてないわょ」

天宮は言い切った。
天宮達が居る部屋の奥で伊井田が自己紹介をしている。

「彼は天宮の相棒として頑張ってもらう」

西野課長はいつも声が大きい。
徳井と杉本はとても驚いてる。

「お前相棒なんて、よくOKしたな、、、」

杉本が口を開く。

「勝手に決められたのよ」

「西野課長は頑固だからなぁ」

徳井は腕を組んで右手で顎を触りながら、独り言のように呟いた。

「仕方ないわよ」

天宮は既に諦めていた。

「で、彼の名前は?」

杉本は伊井田に興味があるのだろうか。

「伊井田翔。新宿警視庁から移って来たの。優秀だったみたいよ」

「亜理紗にピッタリじゃん」

徳井が言うと、

「かもな」

杉本は徳井と顔を見合わせて笑った。」

「そう言えば何で鑑識の二人がココに居るわけ?」

天宮は怒り口調で聞いた。