「……」 ポンポン。 大丈夫だよ、と思いを心の中で呟いて。 俺はアリネを肩に担いだまま、そこから離れようと、ただただ歩き続けた。 たまに思うよ。 ケンカしてまで、俺のために怒ってくれる事を、 嬉しいって。 そうなる原因を作ってるのは俺なのにな。 だけど何度でも思うよ。 アリネが俺の幼なじみで、傍にいてくれてよかった。 不器用な俺は、言葉にして、伝える事は出来ないけれど。