「アリネ?」 何度も何度も手に、足に力を入れては立ち上がろうとするけれど、アリネはすぐ崩れてしまっている。 困った顔をして、アリネの瞳が俺を映した。 「…………」 ふぅ、と軽く息を吐くと、アリネの肩がビクッと跳ね上がった。 そんな彼女に、思わず笑みを漏らして、俺は彼女に触れた。 いつもそんな風にしてれば、幼なじみの俺でも可愛く思うのに。 とかなんとか思いながら、触れた先。 アリネから飛び出した言葉は、やっぱり普段の彼女らしいものだった。