……俺はアリネのつけるそれから、彼女自身から目を反らした。 だけどそれすら許さない声が辺りに響く。 「ちょっと! 聞いてるの、ゼン!?」 ……うーん。 完全に気ぃ失ってるし、起きないと思うよ、アリネさん。 というか、さっきの音ってガラスが割れる音だよな。 「………」 果てまでは。 ガクガクと、完全に意識失ってるゼンの胸倉つかんで揺らしてるアリネさんでしたとさ。