落ち込んだ時、いつもここに俺は来る。
そうじゃなくても、いつも俺はここに来るけれど。



ガラスが村の名物であり、多くの職人や工房が存在するセラディ村。


そんな村の光景の中、村には大きく、長く。
何年、何百年。
もうこれだけの長い枝を、太い幹を生成するのに、どれだけかかって、ここに存在してるのかな。



来るたび、見上げてはそう思う。


小高い丘の上に家が建っている光景に、この村は小高い丘が多く、坂道も多い。


ここはその小高い丘の中でも、一番小高い丘。



村の風景全てを見渡すように、村を見守るかのように。
この丘にある木はここに佇んでいる。