家に帰るのは毎日午前様。
徹夜、徹夜の日々...
昔どこかのテレビで騒がれていた
どこかの社長のような
華やか生活なんて
そこにはありえなかった。
たぶんこの先もないだろう。
とてつもなく泥臭い仕事。
ふとした瞬間
自分は小さな水槽の
中にいる金魚のように
感じる。
毎月「えさ」という
金をもらい、
必死でも、優雅でもなく
ただ生きている。
金魚はその水槽から
一生出ることはできない。
何故なら、金魚は自分が
水槽の中で社会に
飼われていることに
気づくことはできないから。
もし...
何かの拍子に
その水槽を出ると
金魚は
死んでしまう。