-数日前…


-~♪

皆でリビングにいるとき、あたしのケータイが鳴った。


「もしもし??」

『もしもし? 美希?』

「朱音チャン!! 久しぶり! 元気??」

『超元気!!』


朱音チャンはあたしたちの事務所の社長サン。


『じゃなくって!!』

「??」

『勇士から何か連絡あった?』

「いや、あれ以来ないけど…。」


朱音チャンは社長サンだから一応状況把握してるんだよね。


「何? 何かあったの??」


嫌なことかもしれないし、いいことかもしれない。

どっちか分からないけど、勇士に関わってる話題ってだけで思わずテンションが上がる。


『じゃあ何も聞いてないのね?』

「うん…。」


朱音チャンは大きくため息を吐いた。


「な、何…?」

『よく聞いて。勇士が言っていたことは大きく分けて2つ。』

「うん…。」


な、なんだろう…?


『1つ目は…MILDを脱退するって事。』

「え…。」


脱退って何??

脱退って…勇士がMILDから抜けるってこと…?
なんで…。


『2つ目は…』

「…?」


長い長い沈黙。