「あのー…勇士サン??」


半分諦めたあたしは勇士に手を引かれるがままについて行く。

勇士はズンズン歩いて行くと、1つの部屋に入った。


前にもあったよねー、このパターン。


「美希。」


目の前にあるのは、白いドレス。


「…これ…。」


ウェディングドレス…。


「これから、式する。」


これからか…。

いよいよ…結婚…でき…


「ってはい??」


これから式…!?


「これから!?」

「そう。」


…勇士サン。

どことなく強引なのは知ってましたよ。

でも…これは…さすがに!!!


卒業式の後だし…誰も来てくれない気がする…。

でも結婚式嬉しい…。


いろんな意味で涙出そう…。


「美希。」

「はいっ。」


思わず背筋がピッと伸びる。


「俺と、結婚してくれる??」

「あ、当たり前じゃん!!」


ずっと、結婚したかった。


「んじゃ、決まりね。」

「!!!」


な、流されっ…。