「うっうるさい!!」

『朱音が恥ずかしいから言うなって言うからさ??
もう15年はそれに付き合ってたけどさ??』


長ッ!!!


『お前みたいに騙された奴、初めてだぜ☆』


何カッコよく決めちゃってんの!?

ってか!!


「MILDの皆だって…」


あ…もうMILDじゃないんだっけ…。

ふと寂しさが過る。


『アイツら?? 一昨年から知ってっけど。』


あ、あたしだけ…!!!


『まぁそういうことだから☆
俺忙しいからじゃーなー♪』


…何?? 今の電話。

あたし、MILDの解散理由聞いたんだよね??


解散理由聞けなかった上に下ネタトークしちゃったよ!?


「はぁ…。」


なんか、朝から疲れたんですけど。


-バァンッ


「!?」


急に勢いよくドアが開いて、入って来たのは息を切らした勇士。


「勇士!?」


さっきまで記者会見やってたんじゃ…?!
営業スマイルで!!!


「美希、早く来い!!」

「えっ…はぁ!?」


いきなり現れて”早く来い”て何!?


「もう皆集まって…お前だけだぞ!!」


い、意味不明なんですけど!?