文化祭

MILDの文化祭限定ライブ

君~美しき希望~

ステージ


皆がいて。

あたしは勇士の手をとって。

あたしは勇士を信じて。



「Y to M…。」



”勇士から美希へ”



なんで…なんで忘れてたの…。


ずっと待ってたのに…。


信じるって決めたのに…。


「っ…。」


好きなのにっ…。


あたしは指輪を握りしめてその場に座り込んだ。


「勇士っ…。」


忘れてゴメンナサイ。

大好きだよ…っ。


「美希?? って…おい、どうした!?」


ナイスタイミングで、勇士がやって来た。


「おい!?」

「っ…勇士っ…。」


勇士の左手の薬指を見れば、あたしが渡した指輪がちゃんとハマってる。


「勇士ぃ~…。」


あたしは勇士に抱きついて泣いた。


「美希…??」

「忘れててゴメンねっ…。」

「!!」

「っ…勇士ぃっ…。」