決意した直後、俺はばあちゃん説得を試みた。


「なぁ、ばあちゃん…。」

「なんだい?? 勇。」

「結婚のことなんだけど…。」

「ん? 蘭と結婚する気になったかい??」


予想通りばあちゃんは自分の意見を曲げようとはしない。

まぁ、俺の知る中では2番目に頑固だからな。

1番は…美希かも。
いや、千秋…?


「申し訳無いけど、それだけは無いから。」

「…。」

「俺を育ててくれたばあちゃんには感謝してるけど…。
でも、それとこれとは別。

俺は、美希と結婚するから。」

「…言いたいのは、それだけかい?」

「は…?」


一瞬、ばあちゃんという人物が怖く思えた。


「言いたいのはそれだけかい??」


ともう1度強く聞かれた。


「…っ。」

「あたしはね、決めたんだよ。
アンタたち”3人”を引き取った時に…。」


3人??

その3人には…怜奈も含まれてんだよな。


「あたしゃ畑に行くから…ほれ、退いとくれ。」


そう言って、ばあちゃんは逃げるように畑へ行った。


「くそっ…。」


3人を引き取った時って…なんだよ。


ばあちゃんにはきっと10年以上にもわたる計画があったんだ…。


そして今、それを実行しようとしてるんだ。

だけど…実行させて溜まるかよ…!!


絶対にこれだけは譲れない。
俺は、美希と結婚する。