「はーい。どちら様ですかー。」





でたはいいが





俺の不機嫌丸出しの問い掛けに応答する者はいなかった。


あ゛ーもーやだ。

なに。

なんなのこれ。

まじもうみんな死ねよ世界終われ。

こめかみに青筋が浮かんだのがわかった。


「ピンポンダッシュかコノヤローー!!!!!!!!」


ガシャンッ!!


やり場のない怒りに力の限り受話器をおいたらさらに落ち込むことになったのは言うまでもない。


「まぁそう落ち込むなって☆」


……………


おい。此処には俺、杜若、警官の三人しかいないはずだ。

なのになぜこいつがいる。
幻覚…?幻覚なのか?

ついに誰かの慰めが欲しくなってこんなものを…?

それにしてもなぜわざわざこんなクソムカつくビジュアルででてきた…?

いや、まて。冷静になるんだ、俺。


「なーにぼっとしてんだ、よっ☆」

………


「お前かぁぁあああ!!」

オルアァァァア!!


「おっと、っぶね!おいおい~せっかく来たのに何で急にチョップくらわせようとしてんの!」


「うるせぇぇぇぇ!!どうやって入ってきた誠秋コノヤロォォォ!!!」


「合鍵拝借☆」


…………スッ  ピシャンッ


合鍵が…ね・え(怒)


「お前は俺の彼女か!!返せっ!!」


「えーやだきもーい。」


「おまわりさんこいつ不法侵入者です家宅侵入罪でも何でもいいんでつかまえてください。ついでに盗みも働いてます。窃盗罪ですよねこれ、ねえ。」


「ぷっ…ってかなにその受話器マジうけるんですけどw」

「お前のせいだよ!!」