ブ――… ブ――…
先生が一瞬、ビクッてしたのが分かった。
「ケータイ鳴ってるよ?」
「はい鳴ってます」
「知ってますか」
「はい知ってます」
先生はそろっとケータイを開けて、ささっとメールを見た。
そしてまた、ビクッとした。
ははぁ…さっき変だったのは、これか。
先生はすぐにケータイを閉じて、ウロウロして、結局ベッドに座った。
「どしたの?」
「い、いや?何でも」
また立ってウロウロして、またベッドに座った。
もしかしてこれでも、隠してるつもりなのか…。
私は歩いて行って、先生の横に座った。
また一瞬、ビクッとした。

