「先生は、教師としていい教師になれたと思うよ」
「ホント…?
もうへこたれ気味なんだけど」
「ホントだよ。
これからも、相談される先生、目指してね。
やめちゃだめだよ」
「でも、今回こんなことになっちゃったし…
はつ美も怒ってるし」
「もう怒ってないよ。
これからもちゃんと教師、頑張ってね」
先生がなんか、泣きそーな可愛い顔になってる。
「は… はつみ~~~」
かわい~~っ
伸ばされた手を握って、回るイスをくるくるしながら笑った。
告られて舞い上がっちゃう人なら、これから毎日その子とは学校で会うわけだし…
怖いなぁ。
「その子可愛いの?」
「うーん…分かんない」
そうかぁ…
この人はホントに未知数だからなぁ。
何をすればいいのやらさっぱり分からんぞ。
「ねぇホントに怒ってないの?」

