神様は知っている







男に可愛いって。この世では誉め言葉なのか……?





…でも。俺は今人間の心なのに、全くもって嬉しくないんだけど………





逆に気持ち悪い……。




ちょっとだけなら喜びもあるんだけどな……






「幸助…。お前さ……」


「何だよ……」


「…その。……佳奈の事…どう思う?」




周りの男子が騒いでるなか。光がこっそり聞いていた。






「何って?」


「だから、その……」




……あぁ。




佳奈の好きな奴についてか……






「……お前らさ、何してる訳?」


「……え?」


「三人が同時に気持ちを伝えても、状況が悪くなるだけだって……気付かなかったのか?」


「…そんなの…知らない……」


「本当か?お前ぐらい観察力の良い奴なら…気付かないのがおかしいんじゃないのかよ。」


「知らねぇって……」


「……知らない?ならなんで佳奈の事を聞いてきたんだよ。光は何一つ気付かなかったんだよな?」

「………………」






お前。自分の『真』を『偽』にするきか??