しばらく空を見上げていれば、自然と眠くなってきてしまうもので。
まぶたを開いているのがだんだん辛くなって来た。
自分の腕を枕にして、寝やすい体勢にする。
長い髪が、少しうっとうしい。
きっと起きたらボサボサになっているのだろうと思うと、少しばかり笑いがこみ上げてきた。
うとうとしながら、違反者リスト常習犯が居たなぁと、ふと思い出す。

霧雲蓮(キリウレン)。
同い年で相当な違反者リスト常習犯だ。
背は見た限り小さかったと思う。
僕が170を超えているのだ。
小さく見えるのは当たり前だと思うが、そこ等の男子よりは小さかったような記憶がある。
知っているとはいえ、話した事は、今まで一度も無いけれど。

違反者リスト常習犯で、反省文も未だ書いたことが無く。
それでいて自分の苗字と漢字の順序が逆なだけなのだ。
嫌でも、覚えてしまった。
ハッキリ言って、迷惑極まりない存在である。
風紀委員はもちろんのこと、生徒会からも目をつけられているのだ。

いい加減僕から注意しなければいけないなぁ、と思いながら。
僕は深い眠りの中に落ちていった。