李央…と、呼べることになって少し嬉しいと思っていた矢先、
最大の天敵、生徒会長がやってきた。
しかも李央に仕事を運んできたらしく…。

李央は今仕事を片付けている途中で。
帰ろうと思ったが何故か許されなかったので、椅子に座っている…んだが。
問題はじろじろ見てる、生徒会長だ。
確か名前は…、隼人…だっけ。名字は忘れた。

とりあえず、本気で睨まれてる。
怖い、冗談抜きで怖い。

こんなことになるなら反省文書いてすぐ帰るべきだった…。
恐る恐る顔を上げれば、まだ睨まれていて。

奇妙な沈黙の中、しばらく俺たちは目を合わせていた。

「「…………。」」

互いに言葉を発せず、だからと言って逸らす事も出来ず。
数秒間見つめあった後、我慢できずに俺は視線をそらす。
李央を見てみれば、少し不機嫌そうに仕事をこなしていた。

………帰りたい…。