少し落ちつけようとじっと、時計を見つめる。
まだ、2分程度しかたってないのか…。

そう思った矢先、

「蓮、君……。」

…………。
は…?
俺の名前…?
聞き間違いだと思った。
まさか…、風紀委員長が…。
それはない。ありえない。

どうせ同じ名前ってだけだ。
俺の事を呼んでるんじゃない。
そう、そう思えばいい……。

なのに、そのはずなのに…。

何でこんなにドキドキする…?
何で…、顔が熱い……?

思わず頬に手を当てて熱を冷まそうとするが、
冷める気配は全くない。

時計を見れば、まだ4分しかたっていないけど。
しょうがない、これは照れるからしょうがない。

そう、起こそう。
起こさなきゃダメだ。