君への距離~クリスマスの奇跡~

「お疲れっす!」

アツシが軽く笑いかける。


「あ、ああ


…ところで、水本は?」


谷川は恐る恐る尋ねる。

リョースケ、
「杏?…たぶんまだ学校?」
アツシ、
「ああ、誘ったけど食欲ないって」

谷川はホッした顔。

「よかった、水本と今日講義棟でぶつかってなぁ…」


「ぶつかった?」

アツシが少し笑う。


「ああ、水本のやつすんごい勢いで走ってきて…」


「あははは!先生、大丈夫っすか?」

リョースケやシオ、かん吉たちまでゲラゲラ笑う。


「俺は平気なんだが…水本が大泣きしてなぁ…」


「泣いたぁ?杏が?」リョースケが驚く。

「ケガしてたんすか?」
シオも尋ねる。


「いや…、どうもぶつかったからじゃないみたいなんだ。


泣いてるときにぶつかった感じ?」



「何かあったんですかね?」

かん吉も心配そう。