君への距離~クリスマスの奇跡~

ガラガラ…


「お!アツシや!いらっしゃい」



「おう、アツシぃ!ラッキーじゃん、今日シオがおごってくれるぜ!!」


「まぢで!?よっしゃぁぁあ」



「…もうええよ」

シオは弱々しく笑った。





「なあ、杏と翼なんかあったんかなぁ?」

アツシが首をかしげて言った。


「なんでぇ?」

リョースケが呑気な声で尋ねる。



「いや…講義で見かけたんだけど、杏が死にそうな顔してたから」


「あれやろ、昨日翼が泊まりにきたから…」シオが暗い顔で言った。


「あ~、翼チャンが頑張っちゃって寝かしてくれんかったんだ!」

リョースケはニヤニヤしている。



「…気にすることないんちゃう?」




そんなシオを見ながらかん吉が優しく微笑んで言った。


「お前がいちばん気にしとるんとちがうか?」