君への距離~クリスマスの奇跡~

どんどん小さくなっていく大次郎の背中を見ながら翼は思った。



(おかしいな、

杏ちゃんらしいなって笑ってたつもりだったのに…





…泣きそう?



なんでだろ?



なんで…)





空を見上げる。


冬のどんより曇った空が渇いた声で笑っていた。