君への距離~クリスマスの奇跡~

「フラフラやないか、おっそいんじゃボケ!」





黒いヘルメットをはずしながらシオは不機嫌そうに言った。



「原チャでぶつかんなよ!」


翼はゲラゲラ笑って言った。



「ヘラヘラすんな、キモいねん!」


シオはイライラしている。



「シオ-?俺、何かしたっけ?」



「黙れ!変態ローソン!!」



シオは原チャをぶっ飛ばして自転車の翼を軽く抜いて行った。