「寒-…」


さっきからついつい漏らしてしまう言葉は白い息と共に冬の空気にむなしく溶けていく。



「うっわ!…もう10分過ぎてる」


ケータイを見るともう時刻は6時18分。





6時の練習開始時間を余裕で過ぎていた。