「いっちゃったねぇ…」 「ああ」 遠くなる車影を健二たち3人は見えなくなるまで見送った。 「兄ちゃんのことさ… もっと普通に話せるようになれたらいいな…」 腫れ物を触るような、 知らず知らずに隠すようになった傷を、 「…あの人達みたいに!」 ―大丈夫だよ… だっての家族なんだから、 『チームは家族』 そう、 だからみんな 兄ちゃんを忘れない。