君への距離~クリスマスの奇跡~



シオはため息。


「杏と翼は島根や!!」





「し、島根?」



アツシがあからさまに焦る。


車の後部座席にはたくさんの酒や、お菓子や、ケンタッ〇ーが…







「後ろ、チャリ積めるか?」



シオが自転車から降りてマサキに尋ねた。





「積めるけど…」






「じゃ、俺んち!」


シオはすでにトランクをあけている。






「シオぉ?」



後部座席のリョースケが子犬のような瞳でシオを覗き込んでいる。






「俺んちでもいいやろ?パーティー」






「…リサちゃんは?」

アツシが尋ねる。



「今頃、餃子大量に作っとる思うで?」




「え?」




「ほら、ケンタ覚めるやろ!はよ、行け!!」