君への距離~クリスマスの奇跡~

「あっれ!お前らも泊まってくの?」




風呂から上がったアツシが爆睡している杏を見ながら翼に言った。






「いや…、杏ちゃんのとこか僕の部屋に行くつもりだったんだけど…」



翼は困ったように笑う。





「はっはっはっ!揺らせば起きるやろ!」


シオがケラケラ笑う。





「いいよ!…気持ち良さそうに寝てるし、このまま泊まってくよ」


翼はあきらめて言った。



「優しいねぇ~、誰かさんにも見習って欲しいもんだ!」




アツシが嫌みっぽくシオを見て言った。




「うるせー!

明日はリサちゃんとデートやし?

めちゃめちゃおもろいし?俺のデート♪」



そう言うとシオは風呂場へ向かった。






「あの自信は、何!?」


翼が唖然としてシオの背中を見つめた。





「まあリサはシオが一緒ならどこでも楽しいでしょ!」


目をこすりながら杏も呆れ顔でケラケラ笑った。




「起こしちゃった?」


翼がふふっと笑う。



「…あっ!あ、あたしも!翼くんと一緒なら、どこでも楽し…」




ブォー




アツシがニヤニヤしながらドライヤーを使い出した。



杏と翼はぎょっとして振り返る。