「着替えないから上だけマサキの…」
と、マサキのパーカーを着た翼が扉を開けると
バフッ
飛んできた枕を思わず受け止める。
「なにごと?」
呆気にとられた翼の声に杏とリョースケが元気いっぱいに答える。
「「枕投げ♪♪」」
もうマサキの部屋は地獄絵図。
しかしマサキ本人も楽しんでるから、そこには遠慮はいらない。
「よっしゃ☆」
翼も全国制覇した自慢の右腕で豪速球(枕)を投げた。
豪快な音をたててリョースケの顔面に当たり、床に落ちたそれをみんなは指をさしてゲラゲラ笑いあった。
なんてことのない日常の1ページ。
…別れは確実に近づいていた。

