このように、大和は当たり前の日常をつくっていた。


 今日も明日もこれからだって、そのように過ごすと自分の中で決め付けていた。


 いや、自然の摂理でそうなるはずだった。


 しかし現実は、そんな日常を呆気なく壊す。
 いや、壊されたと言ったほうが適当だろうか。


 あの時から、大和の日常はいとも簡単に崩れ去った。