悠真は強いから

大丈夫よ


あの日
振り返らないで
手を振った

悠真の姿を見て

覚悟が伝わったから


悲しいけど
お別れの時間


そうそう

思い出したら
笑えちゃう話しだけどね

私はあなたが勘違いしていた
あの人とは


何もなかったの

じゃあ、どうして連絡を取り合ってたか?

そうだなぁ…

きっと私達が
孤独を背負った

「同志」だったからかな。


確かにMakotoは
悠真の望む、全てを手に入れていた人間だけれど

Makotoは幸せだったのかな?


悠真が思うほど
幸せな人には思えなかったよ


私から見たら

Makotoは孤独な悲しい
寂しい人間にしか写らなかった

悠真が望む

大きなステージに独り立って
身を削っていた人


3万人の歓声を背中に抱えて
フラフラな足元で
消耗品のように…


Makotoが声を枯らして歌う姿はさ

私には、助けてくれと叫んでるようにしか聞こえなかったんだ