あと少し、あと少しで抜かせる。




「「「わぁぁぁ…………」」」


や、やった


あたし、抜かせた。

あ、もうバトン渡す所か。


「日向ちゃーん!」

西先輩が手を伸ばして待ってる。

「はい。先輩!!頑張って下さい。」


っ!!

一瞬体が浮いたと思ったら……


あたしは見事転けてしまバトンは飛んでいってしまった。