カラオケボックスの中は、とにかく大騒ぎだった。
真理子と私は、2人ではやりの曲をかったぱしから熱唱。
優太は、酒飲みたいって騒ぐし…
空は、壱輝とじゃれてるし。
淳司は、コンビニで買ったお菓子食べてるし。
達樹は、タバコがないってふてくされてるし。
みんなやりたいほうだい…
でも、楽しいっ!!!
でも、そんな楽しい時間はあっという間にすぎていって。
空と優太と達樹は、一緒の方向だからって言って帰っていった。
淳司と真理子も、方向が一緒だからって一緒に帰った。
残ったのは、私と壱輝、2人だけ。
「これから、帰る?」
「帰る以外なにがあんのよ?」
「…俺んち来る?」
「…」
壱輝は、そんな人じゃないってわかってても怖い。
あの事件のことを思い出しちゃう…
「…嫌?」
ちょっとしょぼんってした壱輝は、とてつもなくかわいくて。
そんな顔されたら、断れないよ…


