「ちょっ……壱輝!!」

「………」


スー、スー、と寝息をたてて気持ち良さそうに眠る壱輝。


……こいつ


寝てやがる………


殴ってやろうかな…

なんて思ったけど、本気で殴る気にならなかった。


…子供みたいな寝顔………

幸せそうな顔して、眠っちゃって…


少し前までは、ケンカしてたのにね…



少しだけ、膝貸してあげるか…


今度は、もう体は震えなかった。