「じゃあ、何かおごるよ」

「いいってば」

「いいから!」

「じゃあ、コーヒー」


クスクス笑いながら、言った壱輝。



「わかった。ちょっと待っててね」


少し離れた所にある、自動販売機に走って行く途中に、「ブラックだぞ」って壱輝が後ろから叫んでいた。


「はいっ、どーぞ」


買ってきたコーヒーを、壱輝に渡す。


「サンキュー」

「どういたしまして〜」


ニコっと笑いながら、ベンチに座る。