「ほら、飲めよ」

壱輝に差し出されたお茶を、ちびちびと飲む。

パニックで飲んでる気なんて全然しない。


「…これアルバム?」

床に置いてある物を手を伸ばした。


「ああ」

「見ていい?」

「ああ」


壱輝の返事とともに、アルバムを開いた。

そこには、少し幼い壱輝、優太、達樹、淳司、空の姿があって昔から仲良しなことがわかる。


「昔から、仲良かったんだね」

「幼なじみみたいな感じなんだよな」

「みんな、幼い〜」


アルバムを見て、すっかりパニックは収まった。