「おっはよ〜」

「おう!」

「俺の親戚まだ、来てないからちょっと待ってて」

「了解♪」


暑い中、待たされるのは少しキツイけどこれからお世話になるんだから、わがままは言わないでおいた。

日焼け止めも、バッチリ塗ったし多少の日焼けは気にしない!


「お!あれじゃない!?」
黒い大型ワゴンが、近づいてきた。


「おっす!優太!!!」


車の窓から顔を出したのは、コンガリと焼けた肌に白い八重歯が無性に似合う若い男の人だった。


「おー!久しぶり♪」

「お前の友達、みんなすんげー美形だなぁ」

「これから、お世話になりますっ」

「よろしくお願いしまーす」

みんなしっかり、挨拶をする。

いくら不良でも、挨拶は忘れない。


人間として、当たり前のこと。

そこを、忘れないのがみんなのいいところ。