気付いたら、教室を飛び出していた。


胸が締め付けられて、苦しくなった。


私の傷は、癒えない。


体の傷も心の傷も…



………汚い

………気持ち悪い



「………」


真理子は、そんな私に気付いて悲しい顔をしていた。


…ごめんね。真理子。


でもね…

忘れられないの…


本当にムリなの…

今でもあの時の記憶が脳裏に刻まれてるの。