「なんだよ!?」

「…いきなり殴ってごめん、達樹昨日、真理子に冷たい態度取ったの?」


2人きりになったら、いきなり本題にうつる。
めんどくさいことは、したって意味ないから。



「……そんなことねぇよ……、でもあっちから見たらそう見えたのかもな」

「どーゆーこと?」

「自分から、送って行くって言ったけど、緊張してそっけない態度になってたかもしんない」

「スカートのことも、なんか言ったんでしょ?」

「…あれは、真理子のスカートが結構短いから、ほかの奴に見られんのが嫌だったんだよ」

「…なるほどね………」

「……真理子、泣いてたんだよな?」

「…かなりショックだったと思うよ」

「でも、真理子は俺のことなんとも思ってないんだから……」

「それを、決めるのは真理子だよ、決めるのは達樹じゃない」



…達樹、がんばれよ………

真理子は、あんたに惚れてんだよ?



「ひなの、殴ってくれてありがとな、頭冷えたわ」

「強く殴っちゃってごめんね、達樹?……がんばれっ!!」