すると、なんだか懐かしくて、とても暖かいぬくもりに包まれた。
 
安心する…
暖かい…

…壱輝の匂いがする………



「…ひなの……俺、ごめんな…」

「…壱輝……」


壱輝に抱きしめられると安心する…



「俺は、ひなのを汚いとなんて思わないよ」


空は、そう言って微笑んだ。


「俺も」

「俺もだよ」

「俺も、だから、俺達これからも友達だからな?」


空、淳司、優太、達樹、みんなそう言ってくれた。



「…みんな、ありがとう」

自然と涙が溢れて零れた。



「それじゃ、私達は帰るね、あとは壱輝と話しな?」


そう言って、みんな帰っていった。


壱輝と私だけになった、空間に沈黙が流れた。