「顔貸してくんない?」
嵐は、突然発生した。
放課後、
教室に10人くらいの女の先輩達。
なにかした覚えなんて全くない。
先輩になにかするほど私も馬鹿じゃない。
「…はい?」
「いいから、ちょっと来ようか?」
そう言って連れて来られたのは、誰も使わない空き教室。
「あんたさぁ、まじ調子のっちゃってない~?」
…は?
意味がわからない。
調子にのった覚えなんか、ホントにない。
「…なんもしてませんけど?」
「……ふざけんじゃねぇよ?」
「とぼけてんじゃねーよ!!」
「しゃしゃってんじゃねーよ!」
一斉に飛び交う言葉のトゲ。
「私が何しましたか?それ言ってくんないと、わかんないし謝りようもないんですけど」
…でも、先輩だからって言いたいこと我慢なんてしてらんない。
こんなの理不尽すぎる。
先輩、先輩ってさ。
たかが1年、2年早く生まれてきただけじゃん。
それで、なんでそんな偉くなっちゃう訳?
意味不明。
調子のってんのは、どっちだよ?
「いきなり出てきて、風真取ってんじゃねえってこと」
…なるほどね。


