「…私が、今まで隠し続けてきた過去をみんなに話したいの。…私が、男を拒む理由。タバコが嫌いな訳。手に巻いてる包帯の訳。不良をとことん嫌う訳を話したいの…」

「…うん」

「話し終わった後、どう思ってもいいよ。だから、話し終わるまでは、ちゃんと聞いてほしい」


みんなの返事を待たずに続けた。


「これから話す過去は、みんなの胸の中だけに留めておいてほしい…」


真理子は、私の手をぎゅっと握ってくれた。


勇気を振り絞って、私は話し始めた…


地獄のような事件を。